孤独死が社会問題に
近年クローズアップされている孤独死が社会問題となっています。

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遺品整理士認定協会より

2030年には、50歳以上の男性で3人に1人は未婚になる統計が内閣府より出され、高齢者の2人に1人は孤独死になる可能性があるといった統計も出ているという。


今後は核家族化がどんどん加速していく中で、いつ自分の遺品を整理してもらう必要が生じるか不安になるかもしれません。そこで、2012年から開始した遺品整理士という資格を見てみました。

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遺品整理士とは
遺品整理士とは、「一般社団法人遺品整理士認定協会」が主催する民間資格です。
主な活動は、遺品の整理として、供養・遺品の整理が挙げられています。


一般社団法人遺品整理士認定協会HP


遺品整理士は一般的な資格試験制度ではなく、養成講座を受講することで認定されるようです。
受験資格はなく、だれでも受講することができます。


遺品整理士認定協会の活動は以下のように説明されています。

1.残された想いを、ご遺族へ
高齢者の孤立死などの問題により、高まる需要に対応していく"遺品整理業"を十分に理解し、さらに"供養" に対する認識を持ち、想いのこもる品々を取り扱える専門家としての活動を行っていきます。

2.正しい知識・正しい対応
廃棄物やリサイクル品の取り扱いに関する各法規制を学び、遺品整理業特有の事項に対して正しい知識を持ち、それにともなった正しい処理を行うことを目的とします。

3.実務の流れ
実際に行われた業務の事例より、実務に向けた心構えや留意点を理解することで、より円滑に作業を行うことが可能となります。

4.遺品整理業界の健全化
「遺品整理士」の資格認定により、遺品整理業に一定のガイドラインを定め、その中で各種関連法令を遵守する必要性の指導に努めることで、遺品整理業界の健全化をはかります。

5.行政の働きかけ
これから、「遺品整理士」の資格を持っている人に、行政が優先的に仕事を発注するように、全国で働きかけがはじまっております。全国で問題になっている高額請求や不法投棄などの撲滅のため、「遺品整理士」の活動がはじまっております。


遺品整理士認定の受講期間と受講料
受講期間:目安として2か月 (受講期間の延長も無料で更新可)
strong>受講料:<入会金 25000円
    会費(認定手続きを含む) 5000円(2年間有効)

認定までの流れ
申し込み

教材到達、受講開始

レポート提出

合格通知

認定証書の発行

というように教本(テキスト)、資料集(実務例)、DVD、問題集を学習し、レポート提出をすることで認定される資格となります。実技などの講習はないようですね。


遺品整理士の資格が認定されると独立開業をすることもできるようです。
遺品整理業を開業するにあたって遺品整理認定協会のサポートを受けることができ、セミナーなどの参加もすることができます。

遺品整理士の今後は
孤独死が増加していることから遺品整理の需要は増加する傾向にあります。
核家族化で身内に面倒をかけたくないという方が増える傾向だとこういった制度を利用するのもいいかもしれません。


ただし、受験資格がなくだれでも受講することができるため需要に対する供給も増えてくる予想も考えられるため競争が生じる可能性も考えられるかもしれません。

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