首相が経団連に対して、残業時間の上限規制を
「月100時間未満」にするよう要請し、
経団連はその要請を受け入れることが決まりました。
それでも残業は減らないと思います。
スポンサードリンク
結論を先に言うと、経営側が弱い立場の労働者を
こき使っているからです。
では、理由を述べてみます。
残業が減らない理由
長時間残業で過労死が問題となっていますが、
そのほとんどは、仕事が忙しすぎて
残業となっている実態です。
では、なぜ残業をしなければならないのか?
それが、すべての基本です。
高度経済成長期は、誰もが豊かになるため
キツイ仕事でも文句言わず行ってきました。
ところが、豊かになった現在では、
キツイ仕事が敬遠されがちになってきました。
少子化も追い打ちをかけ、キツイ仕事の
人手が少ない分、しわ寄せが、
現に仕事に従事している人に押し寄せました。
その結果、長時間残業となってしまいます。
ワークシェアリングは?
ワークシェアリングという方法もあるのですが、
人件費を考えたとき、2人で行わせるより、
1人のほうが圧倒的に少なくて済みます。
そんな、理由からワークシェアリングは
有効に機能していません。
さらに、成果が出ないと上司による叱責が
待っています。
上司の叱責が起こる訳
では、なぜ上司は無理を承知で成果を出せと
せがむのでしょうか?
それは、経営がギリギリだからです。
高度成長期であれば、どんぶり勘定の経営でもつぶれることは
ほとんどありませんでしたが、
今では、大手企業でも判断を誤ると
経営破綻する時代となってきました。
そうして、経営側がシビアになり、上から順番に
下の立場にキツイ命令を出してエスカレート
していっているからではないかと思います。
その結果、立場の低い労働者がその板挟みに
なってしまい、精神的に追い込まれてしまう
のではないでしょうか?
もう一つの理由
もう一つ、仕事の効率が悪いというのもあります。
それは、日本の会社のマネジメントが
アメリカと比べて非効率的な部分が
多く存在しているからです。
無用な会議や、意味の成さない報告書。
やらなくていもいいような慣習。
そんな非効率的な風習が引き継がれてきている
ことも見過ごせない理由ではないかと思います。
では、どうすればいいのかですが・・・
それは、会社の経営者が模範となって
会社組織全体をリードしていくような
―例えば、スティーブジョブズ氏
のような優れたリーダーがマネジメント
していき、社内の常識にとらわれない
イノベーションを起こしていく―
そんな会社組織に変えていかない限り、
表面的なことしか分かっていない
内閣の決定で残業規制をしたところで、
何も根本から解決しないということです。
ホントに内閣は、日本の事を考えて
決定しているのでしょうか?と思ってしまいました。
スポンサードリンク
コメント (0)
コメントを書く